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ロンドンのPubと、英国クラフトビールの勃興

イギリスといえば「飯がマズい?」 Jellied Eels(味の無いうなぎの煮こごり)などをイメージする方も多いだろう。 しかし、"NO ANTIQUE NO LIFE"では「イギリスは食事がウマい」を提唱したい。 ロンドナーは皆口をそろえてこう言う。「イギリスは飯がマズかったのは、10年前まで」と。 今回はそんな『美食の街ロンドン』で進化するクラフトビールに焦点を当てる。


▶パブの幸せ、エールビール

ビールの起源はとても古い。 紀元前4000年以上前、メソポタミアで人類が農耕生活を開始した際に、放置してあった麦の粥に酵母が入り込み、自然に発酵した説が有力であるが、詳しくはわかっていない。当時は生水が飲用に適さなかったことも多々あり、安全で栄養の豊富な飲み物とされていたようだ。


英国でビールを語るときに外せないのは「エール」だ。 エールはビールの1つの種類である。 ビールは発酵方法により、「ラガー・下面発酵ビール」、「自然発酵ビール」そして「エール・上面発酵ビール」の3つに分類できる。 ちなみに「エール」とは、ラガーより高めの温度(15~25℃)で発酵する香り高いビールのことであり、芳醇な香りと豊かな旨みが特徴である。 英国ではビールという単語より、圧倒的にエールという言葉が出てくることが多く、ドラマにおいても歴史な物、現代的な物を含め「エール」が使われていることが多い。


また、ビールを飲む場所として、英国のパブが有名であるが、これはPublic House(パブリック・ハウス)の略で、イギリスの"酒場"のことである。 ちなみに、このパブで提供される食事、通称「パブ飯」も飛躍的な進化を遂げているのであるが、こちらはまた別の記事でご紹介しよう。


1パイントでのオーダーが基本だ


▶進化を遂げる英国クラフトビール!その中でも圧倒的に美味しい「Brewdog」

とても長い歴史を持つビールであるが、ビールもまた進化する。 本記事では、いま大注目の英国ビール「Brewdog・ブリュードッグ」をご紹介しよう。


日本にも進出し、ビジネス書籍も出版しているブリュードッグは、ジェームズ・ワット氏が2007年、24歳の若さで英国・スコットランドにオープンしたマイクロブルワリーが始まり。 爽やかな青色のパッケージと、爽やかな柑橘系の味が強烈なインパクトを与える「PUNK IPA・パンク・アイ・ピー・エー」が人気となり、英国では直営パブも複数経営している。 2014年には、アジア初となる「ブリュードッグ六本木」を東京にオープンさせている。 成城石井等の高級スーパーに行けば手軽に缶ビールとしても購入できるため、まだ試したことが無い方がいたら要チェックだ。

https://www.brewdog.com/

日本のスーパーでも売られているBrewdog「PUNK IPA」


ちなみに、ワット氏は「BUSINESS FOR PUNKS」という本を出版しており、「人の話はきくな。アドバイスは無視しろ」という日本語の帯がついている。 ビールの味が気に入った読者の方は、なぜこのような美味しいビールを製造され、日本でも人気なのか学んでみてはいかがだろうか。この書籍には、次世代の英国人起業家のエッセンスが詰まっている。

https://www.amazon.co.jp/dp/4822251705



▶英国クラフトビールもまた、アンティークとの共通点を持つ

今回ご紹介したBrewdog。 4000年以上の歴史をもつビールに、新しい風を吹かせたこのブランドもまた、経営者であるワット氏(=人)により、新しいビール(=物)が生まれた事象である。 この動きにも、本マガジンが強調する「過去はいつも新しい。本物の未来はいつも懐かしい。」というエッセンスを感じないだろうか。


不味いレッテルを打ち破り、世界に広がる英国ビール。 歴史と伝統を紡ぎつつ、現代人に爽快なフレイバーを届ける英国ビールと、そのビールを介して交流を深める人々のうねりは、まだまだ続く。 これからも、この脈々と続く「物」と「人」の仕事を、発信してゆこう。


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